Rock’n Roll 英語教室 Vol .21
Frankie Goes To Hollywood – Two Tribes (1984)
リリー・フランキーさんの正式なペンネームは、リリー・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドだそうです。
三単現のSが含まれるこの珍しいグループ名は、フランク・シナトラが映画界に進出した際の新聞の見出しから取られたと言われています。
過激な歌詞とヴィジュアルにより、世界各国でことごとく放送禁止となりつつも、結局1年間のほとんどをフランキーの曲がチャート1位を占めていた記憶があります。
白地に黒文字で「FRANKIE SAY WAR! HIDE YOURSELF」(戦争だ!身を隠せ)とプリントされたTシャツも世界中で大流行しました。
80年代の中盤に世界を征服し、あっという間に消えて行った、まさに太く短くを地で行くようなグループです。
When you hear the air attack warning
(空襲警報が聞こえたら)
You and your family must take cover
(あなたとあなたの家族は避難しなければならない)
空襲警報の不穏な響きと緊迫したアナウンスからはじまるこの曲は彼らの2枚目のシングル。
When two tribes go to war
A point is all you can score
曲の冒頭では「2つの大国が戦争をしたら、得点は1点しか入らない」と歌われ、 核兵器の先制攻撃がなされた場合の絶望的な破壊性が表現されています。
「Tribe」という単語は、 民族とか種族と訳されることが多いのですが、軽蔑的なニュアンスを込めて、「連中」というような意味もあるそうです。
アメリカとソビエトの深刻な対立を、少し離れたイギリス人の立場から歌っている曲です。
当時のアメリカとソビエトの指導者のそっくりさんが土俵で野蛮に殴り合い、それを世界中の人々がおもしろがってはやし立てるという極めて不謹慎なPVも話題になりました。
When two tribes go to war
A point is all you can score
When two tribes go to war
A point is all you can score
Cowboy No. 1
A born-again poor man’s son
On the air America
I modelled shirts by Van Heusen-yeah
Working on the black gas
Switch off your shield
Switch off and feel
I’m working on loving-yeah
Giving you back the good times
Ship it out-out
I’m working for the black gas
We got two tribes
We got the bomb
We got the bomb-yeah
Sock it to me biscuits-now
Are we living in a land
Where sex and horror are the new Gods?
Yeah
When two tribes go to war
A point is all you can score